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メタルスリーブとは

金属製シームレスパイプを極限まで薄く加工する技術、
またそれによって生まれる製品のことを我々は、メタルスリーブと呼びます。
従来にない、厚さ10μmという超薄肉加工を可能にしたシームレスパイプです。

温間深絞り加工と独自のスピニング技術によって、
高い精度と強度を有し、また様々な金属に対応いたします。
新潟県燕市の本社で研究開発されたこの技術は、
タイ工場において製造技術の確立から量産化までを実現しています。

メタルスリーブという遠藤製作所のコアテクノロジーを更に進化させ、
現在ではOA機器、自動車、医療、モータ、電池、電子部品など様々な分野において
積極的に技術開発に取り組んでいます。

メタルスリーブ製造工程

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円形材料

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深絞り

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スピニング

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切断・二次加工

スピニング加工動画

メタルスリーブの製造特許

温間深絞り加工と特殊回転塑性加工を複合した製法です。
パテントは日本、米国、欧州にて特許権取得の実績有り。

メタルスリーブ5つの特長

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1.薄肉

厚さ10μmまでの加工が可能であり、樹脂のような柔軟な使い方も可能となります。

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2.シームレス

継ぎ目のない完全なシームレスパイプであり溶接部における品質劣化の心配がありません。

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3.高強度

他工法の塑性加工品と比較して、圧延加工されたステンレス製メタルスリーブは、約3倍の機械強度を有します。また様々な処方により高い疲労強度を実現しています。

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4.高精度

独自のスピニング技術により高い寸法精度を実現しています。均一な厚みのまま様々な外径形状を実現することが可能です。

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5.多様な金属に対応

ステンレス、鋼、チタン、チタン合金、ニッケル合金、銅、真鍮などの様々な金属に対応可能です。また磁性・非磁性体を問わず薄肉化が可能となり、クラッド材料や溶射工法により異種金属の積層も実現しています。

加工寸法

直径 φ3mm~φ160mm
厚み 10μm~
全長 420mmまで
表面粗度 Ra≦0.3μm
※全長、厚みの加工範囲は直径によって異なります。

対応材質

ステンレス SUS304/SUS305/SUS316L/SUS430など
チタン 純チタン/βチタン(Ti-15-3-3-3)/64チタン(Ti-6Al-4V)など
ニッケル合金 純ニッケル/インコネル718/インコネル625/パーマロイなど
その他 鉄/銅/アルミ/クラッド材など10%以上の伸びを示す金属
※強度、耐食性、熱伝導性、透磁率といった特性に応じて材料を選択いただけます。
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メタルスリーブマスターブック

メタルスリーブの加工から応用例まで基礎知識を集結した技術資料です。

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